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アニメ『バナナフィッシュ』4-6話感想・考察(ネタバレ有り)バナナフィッシュは暗殺用の毒物の名前だった!

公式サイトより引用
(C) 吉田秋生・小学館/Project BANANA FISH


刑務所内で身動きの取れないアッシュは

自らの代わりとして

英二に動いてもらうよう働きかけます。

 

しかしこの作戦が失敗してしまい

アッシュの兄グリフィンが

マフィアに撃たれて死亡します。

 

英二もそのことに責任を感じ、

このまま日本には戻れないと言って

マフィアとの争いの世界に

ズブズブと引きずり込まれて行く

第4話から第6話の内容を考察します。

 

各話タイトルの考察

第4話「楽園のこちら側」とは

スコットフィッツジェラルドの

デビュー作のタイトルです。

 

この小説でジェラルドは

戦争と恋愛をテーマに

大切な人を失うことについて

深く描いています。

 

このことから考えるに

「楽園のこちら側」を

第4話のタイトルにしたのは

アッシュにとって

大切な存在であった兄グリフを

失ってしまうことと

重ねているのかもしれません。

 

第5話では「死より朝へ」というタイトルで

何を表現したかったのでしょうか。

 

これは解釈が難しいのですが

死より朝へという小説は

トマスウルフという

若くして亡くなった

アメリカ人作家の作品

であることが分かります。

 

このウルフはパーキンズという

編集者に大変助けられたようで、

もしかするとトマスウルフとパーキンズの

協力関係をアッシュと英二や仲間たちとの

協力関係に見立てているのかもしれません。

 

第5話のアッシュが仲間の手を借りて

ゴルチネを襲撃しに行くシーンは

アクションとして見どころですね。

 

第6話は「マイロストシティー」

というタイトルです。

 

これはスコットフィッツジェラルドの

小説のタイトルです。

 

この小説では

かつて憧れていた大都市に

絶望する主人公の葛藤が描かれています。

 

第6話では幼少期に故郷で起こった

アッシュの忌まわしい過去が明らかに

なります。

 

故郷はすでに失われたものとして絶望する

アッシュの心とスコットフィッツジェラルドの

小説のタイトルを重ねているのかもしれません。

 

バナナフィッシュとは暗殺用の毒物の名前

第6話の後半に

ゴルツィネと華僑のボスであるリーが

食事をするシーンがあります。

 

そこではゴルツィネは自ら

「バナナフィッシュは暗殺用の毒物である」

と語ります。

 

これを聞いてリーは

自分たちの麻薬の取引きには

マイナスの影響は無いと判断し、

ゴルツィネと和解します。

 

リーがアッシュたちを支援していたのは

「麻薬の取引きにはマイナスの影響がある」

と考えていたからなのですね。

 

これでアッシュたちを

支援する理由がなくなってしまいました。

 

アッシュの兄グリフィンに戦場で何があったのか

今後重要になってきそうなポイントは、

アッシュの兄がイラクの戦場で

何をされたのかでしょう。

 

第6話で故郷の家に寄った際

アッシュたちは兄グリフを撃った男の

写真を発見します。

 

その男もどうやら

グリフと同じ軍人だったようです。

 

ということは軍の人体実験などに

巻き込まれたというような

推測もできそうですね。

 

7話以降の展開に期待です。