ケイ
レナ
原作者の西尾維新先生が言うように「続・終物語」は確かにファンのためのサービス回でありつつも、しっかり花物語へと繋がっているところ、お馴染みのヒロインたちの裏面をあますところなく描いたストーリーなどが本作の見どころです。
19年4月〜6月に放送されたTVアニメ「続・終物語」は18年11月に公開された劇場版アニメを6話に分けたものです。
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「続・終物語」位置付け
時系列で言うと「続・終物語」は「終物語(下)おうぎダーク」と「花物語」の間に位置するストーリーです。
「終物語(下)おうぎダーク」
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「続・終物語」
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「花物語」
つまり「続・終物語」は阿良々木くんが「終物語(下) おうぎダーク」で扇ちゃんと和解した後の話ということです。
花物語に出てくる扇ちゃんがどうして学ランを着ていたのかも「続・終物語」を観ると良く分かります。
「続・終物語」のあらすじ
ケイ
阿良々木暦が高校を卒業した次の日、洗面台で顔を洗っていると、鏡に映った自分の姿が静止していることに気付く。
異変を感じ暦が鏡に手を伸ばすと、鏡の中に泥沼のように飲み込まれ意識を失ってしまう。
目を覚ました暦は洗面台の前に座っており、世界には何もなかったように感じられた。
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しかしその後、暦は何かがおかしいことに気がつく。
自分よりも身長の大きいはずの火憐の背たけが小さく、無表情のはずの斧乃木余接がキメ顔を決めてくるのである。
また影の中にいるはずの忍野忍は何の反応も示さない。
この異常事態に暦は北白蛇神社で神様となった八九寺真宵を訪ねる。
しかしそこにいたのは小学五年生の彼女ではなく、大人になった八九寺真宵さん21歳であった。
八九寺真宵さん21歳との議論の結果、暦は鏡の世界に来たのだと結論付ける。
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しかし鏡の世界(左右逆転)というには、どうにも説明のつかないことがあることに気がついた暦は北白蛇神社を再訪。
そこで待っていたクチナワさんこと、千石撫子にこう諭される。この世界は左右逆ではなく、人の裏側を映した世界だ。
それならもともと性格に裏表の無い阿良々木月火は何の変化も見られなかったことに説明もつくことに気がつく暦。
そうして再び暦はこの世界からの脱出方法を探すため、斧乃木余接と一緒にキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに会いにいく。
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鏡の世界のキスショットは吸血鬼ではなく、凄まじいオーラを放つ人間の女王になっていた。
人間になったキスショットはカーテン越しに優しく暦に語りかけるが、人間となったキスショットにはある特徴があった。
それはキスショットの放つオーラに当てられた者は、数分ともたず「死にたくなる」という特徴である。
ゆえに鏡の世界でキスショットと面会するには、人ではない斧乃木余接の助けが必要なのであった。
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キスショットでの解決策を諦めた暦は、神原家のお風呂の不思議な力を試そうと神原駿河の自宅に向かう。
レイニーデビルの攻撃をかわし神原家の湯船になんとかつかることのできた暦は、そこで神原の母親、臥煙遠江に出会う。
臥煙遠江は遠回りな言い方をしながらも「直江津高校」とがヒントだとメッセージを残し姿を消す。
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直江津高校に向かうまえに自宅に寄った暦は自分の制服女性用になっていることからこの世界の暦は「忍野扇」であると悟る。
暦は自分の裏側的な存在である「忍野扇」に会うために、直江津高校の時間の止まった教室に向かう。
扇との対話によって暦はこの世界は別の世界ではなく、元の世界が改変されたものだったということを知る。
暦は高校生活に心残りを感じており、その心残りのパワーが暦の周りの世界を作り変えた。世界を改変したのは暦自身だった。
暦は世界を元の姿に戻すため、扇と一緒に再び自分自身と向き合うことになる。
「続・終物語」の見どころ
「続・終物語」は斧乃木ちゃん好きに最高
「続・終物語」は阿良々木くんと斧乃木ちゃんの二人の掛け合いで進行します。
特に斧乃木ちゃんの登場機会が多く、斧乃木ちゃん好きには堪らない内容になっていると思います。
斧乃木ちゃんの静かなボケを阿良々木くんが拾いまくることで飽きることなく約2時間半の物語が進行します。
2時間半なのでアニメだと約6話分の話数になりますが、私は驚くほど飽きずに最後まで楽しんで鑑賞できました。
※TVアニメ版では第3話(こよみリバース其の三)から斧乃木ちゃんと阿良々木くんの愉快な掛け合いが見れます。
「続・終物語」は臥煙遠江の入浴シーンがエロい
これまでの物語シリーズでは、ほとんどその姿を見せなかった神原の母、臥煙 遠江(がえんとおえ)が「続・終物語」には登場します。
しかもやっと出てきたと思ったら登場している間ずっと全裸。全裸でSっ気のある人妻です。エロさしかないですね。
「続・終物語」には専門家たち(忍野メメや貝木泥舟など)は一切出てこないので、阿良々木くんもたいそう苦労するのですが、この空いた穴を埋めるのが臥煙 遠江の役割といったところです。
神原の母、臥煙 遠江はなんか色々と示唆的な良いことを言っていた気もするのですが、映画を観終わったあなたが臥煙 遠江について思い出せるのは恐らくおっぱいのことだけです。
TVアニメ版では4話以降に臥煙遠江が登場します。お風呂のシーンのメインは5話です。
「花物語」の忍野扇の学ランと繋がる
化物語セカンドシーズンの中に「花物語」という神原駿河を主人公にした話があります。
その「花物語」」で扇ちゃんがダボダボの学ラン姿だったのがずっと疑問だったのですが、それは「続・終物語」のあとに阿良々木くんの学ランを着ていたからだったんですね。
扇ちゃんは阿良々木くん由来の怪異であり、制服サイズは阿良々木くんサイズだったから、あんなダボダボな学ランを扇ちゃんは着ていたのです。
「続・終物語」のラストで扇ちゃんは窓の外に消えてきましたが、あの時着ていた阿良々木くんの制服はそのまま着ていた、ということなんでしょう。
「続・終物語」のあとにもう一度「花物語」を観ると、扇ちゃんのダボダボの学ランやその他の言動などが繋がってきますので、もう一度観てみるといいでしょう。
「続・終物語」の次は「愚物語」
視聴者を絶妙にミスリードしながらも物語の核心には最後までたどりつかせない演出はすごいの一言。
高級紙芝居と揶揄されようと、それでも2時間以上最後まで集中して観れるアニメはなかなか存在しないですよね。
物語のドライブ力とキャラクターのセリフ回しがかけ合わさった技なんでしょう。
阿良々木くんが高校生活に心残りを感じ、その心残りパワーが阿良々木くんの周りの世界を作り変えたという最後のオチもよかったです。
不明瞭だった点も最後はしっかりツインテールガハラさんによって回収されるのも有り難いですね。
この流れでぜひ、ファイナルシーズンの次のシーズンであるオフシーズンも映像化して欲しいと切に願います。
「続・終物語」の後に出版された小説の順番は次のとおりです。
「続・終物語」
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「愚物語」
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「業物語」
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「撫物語」
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「結物語」
順番的には「愚物語」のアニメ化が一番早いと思います。
「愚物語」ではするが、つきひ、そだちが主人公の物語が収録されていますので、映像化が今から楽しみですね。
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