アガサの急襲を受けるユーリィ（1話より引用）
(C) Project SIRIUS／「天狼 Sirius the Jaeger」製作委員会
攻殻機動隊や
エウレカにも通じる
作画のタッチに引かれ
気がつくと観ていた本作。
調べてみると、
ズバリその両方の作品に
絵コンテなどで係わっていた
安藤真裕（あんどうまさひろ）監督の
オリジナルアニメだった。
タイトルの読み方は
「天狼 Sirius the Jaeger」で
シリウス、と読むようである。
シリウスとは
時は昭和初期。
人を襲って生き血を吸う
「ヴァンパイア」たちと
それを狩る「狩人」たちの
戦いを描く物語。
この物語の中では
シリウスとは
何かの血縁か、能力か
種族のことを示すように
考えられる。
主人公のユーリィが
敵のヴァンパイアのアガサ
（綺麗なお姉さんみたいな吸血鬼）
と戦った際、
青い目の光が増した。
そしてアガサは
ユーリィのことを
「シリウス」と呼んだ。
おそらくユーリィは
シリウスという種族と
なにか関わりのある
人間なのだろう。
またシリウスというのは、
おおいぬ座の中で
もっとも明るい
恒星（こうせい：自分で輝く星）
の名前でもある。
ちなみに英語の名前は
Dog Star
ユーリィは
ヴァンパイアが放つ
血の臭いをかいでいた。
シリウス＝おおいぬ座の星
というところから来る
能力設定だろう。
ユーリィは日本人？
狩人（かりうど）たちは
外国人という設定だ。
しかし東京に到着した
ユーリィにウィラードは
「懐かしいか？」と訪ねている。
これは日本に
来たことがある人への問いだ。
しかしユーリィは
「僕にとっては初めて」
と答える。
僕にとっては、
というのは
どういう意味か。
ユーリィの親や兄弟が
日本人で
ユーリィ自身は
日本に来たことはないが、
写真などで
観たことはある、
ということだろうか。
もしくはユーリィは
実はなんらかの
二つの存在の集合
という説はどうだろうか。
例えば、彼の中にある
もう一つの人格が、
日本と親しみのある人格
であるという可能性は
ないだろうか。
それならばこの時の
ユーリィにとっては
「僕にとって日本は初めて」
ということになる。
ヴァンパイアとは
ヴァンパイアたちは
人間には無い能力を使える。
まず人間を襲うときは
人型から鬼のような姿になれる。
また知能に差があり、
貴族種と呼ばれる者たちは
知能が高く、
その他大勢の吸血鬼を
統率する力がある。
女性型のアガサは
戦闘モードになると
爪を伸ばし
剣のように使っていた。
おそらく今後も
ユーリィのライバル的な
存在として
戦いを仕掛けて来そうだ。
1話の戦闘シーンは
殺陣も綺麗で見応えがあった。
またその他の
ヴァンパイアたちの
能力について。
使用者は特定できていないが、
サイコキネシスのような力を
出すこともできるようだ
（橋から落ちたアガサを浮かせた）。
そして人間が使うように
銃を使うヴァンパイアも
いるようである。
昭和初期という
時代設定が
絶妙にノスタルジーを
感じさせる本作の
今後に期待したい。