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アニメ 【京都寺町三条のホームズ】1話(ネタバレ有り)2018年夏の話題作は「京都×古美術×ミステリー」の新ジャンルアニメだった!

これまでも京都を舞台にした

アニメはたくさんあったが、

また面白いアニメを発見した。

 

古美術とミステリーを掛け合わせた

「京都寺町三条のホームズ」というアニメだ。

 

三条寺町というのは

京都の通りの名前で

通ったことがある人には

親近感のある舞台設定だ。

 

ホームズとは主人公の

家頭清貴(やがしらきよたか)の愛称で

彼の苗字と、その卓越した

観察力からつけられている。

 

「いけず」な京男子

本作の主人公は

「いけずな京男子(きょうだんし)」

家頭清貴(やがしらきよたか)である。

 

彼は卓越した観察眼で

来店したお客のバックボーンを

言い当てていく。

 

ところで「いけず」の意味を

ご存知だろうか。

 

「いけず」とは

京ことばで「いじわるな人」、

または「根性の悪い人」

という意味である。

 

このアニメの場合には

相手のことを正確に分析(推理)

している清貴のことを

「いじわるな人」という

意味あいで使われている。

 

ようするにいい感じで

Sっ気がある主人公

ということなのだが、

それを「いけず」と表現すると

何とも趣(おもむき)のある表現になり

逆にちょっとかっこよくなるから不思議だ。

 

白隠慧鶴(はくいんえかく)の掛け軸

第1話では

白隠禅師(はくいんぜんし)という

なかなか聞きなれない名前の

禅僧の絵が登場する。

 

白隠禅師とは

白隠慧鶴(はくいんえかく)のことで

江戸中期を生きた臨済宗の禅僧のこと。

 

ヒロインの葵が

一番最初にホームズのところに

持ち込むのがこの白隠の描いた

とされる掛け軸だ。

 

掛け軸が非常に価値あるものだった

という説明と合わせて、

葵が祖父の掛け軸を

無断で持ってきた理由が語られる。

 

その理由とは

新幹線代が欲しかったということ。

 

新幹線で

元恋人に恨み言を

吐きにいきたかったというのが

絵を売ろうとした理由だった。

 

古美術から学ぶ

掛け軸の絵の解説である。

 

その絵とは、白隠がかつて

赤子を押し付けられて

育てたときの赤子の絵だった。

 

白隠はその子を

自分の子では無いと知りながらも

無償の愛で育てた。

 

しかし赤子を押し付けた親は

しばらくすると白隠から

赤子をまた取り去って行ったとのこと。

 

それでも白隠は

無償の愛で

この赤子を描いたそうだ。

 

一方、その対比として

ヒロインの葵は

自分を裏切った恋人に

恨み言を吐くためにと

躍起になっていた。

 

そこで白隠の絵の意味、

無償の愛を知り、

自分の心の狭さを実感して

涙するのだった。

 

この美術品の歴史から

学ぶというのが

きっとこのアニメの

テーマなんでしょう。

 

まとめ

第2話以降も京男子ホームズの

「いけず」っぷりに注目していきたい。

 

またどんな古美術が今後

出てくるのかも楽しみだ。