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アニメ『ランウェイで笑って』評価・感想|好きなことを仕事にする作法

こんにちは、アニメ好きブロガーのケイ(@anime5satsu)と申します。

今回は2020年冬放送のアニメ『ランウェイで笑って』の面白さについて、ネタバレありで語っていこうと思います。

本作は、パリコレモデルを目指す女子高生の藤戸千雪と、ファッションデザイナーを目指す都村育人の青春ストーリー。

ファッション業界がテーマと聞いて、ライトな青春ラブコメ系を想像していましたが、実際には本作は「お仕事もの」の作品です。

『ランウェイで笑って』の面白さは「好きなことを仕事にするには?」というテーマに注目するとよりくっきりと見えてきます。

好きなことは仕事にできないのか問題

©猪ノ谷言葉・講談社/ランウェイで笑って製作委員会

『ランウェイで笑って』は、好きなことを仕事にするために、登場人物たちがぶつかる多様な「壁」を描いています。

都村育人の壁は貧困です。育人はファッションデザイナーになりたい夢を持っていますが、「お金がない」という理由で何度も苦境に立たされます。

ヒロインの藤戸千雪はパリコレモデルになりたいという夢がありますが「身長が低い」という理由でなかなかチャンスを掴めません。

長谷川心は自分の責任で決めたことをやりきるという「覚悟」が足りていませんし、優秀なデザイナーである綾野遠も「義母を超える」という自ら作った「呪い」によって、自分の行動に制限をもうけています。

このように『ランウェイで笑って』では、好きなことを仕事にしていくための「壁」が様々なレベルで描かれ、それを乗り越えていく過程にカタルシスがあるのです。

他人に認められた才能を磨くか、自分が磨きたい才能を磨くか

©猪ノ谷言葉・講談社/ランウェイで笑って製作委員会

主人公の育人は、服飾デザイナーの才能よりも、服を実際につくるパタンナーとしての才能が先に開花します。

育人の友人である長谷川心も、デザイナーになるために才能を磨きますが、生まれ持ったモデルの才能がそれを圧倒します。

自らが磨きたい才能と、周囲が認める才能のギャップに二人は悩みます。この悩みは時代を超えたテーマです。

昨今は「好きなことで生きていく!」が叫ばれる時代になりました。しかし実際には殆どの人間がその域には到達できません。

そういう意味で『ランウェイで笑って』はとても2020年的ですし、普遍的な面白さのある作品だといえます。

キャラクターの表情に情報量が多い

©猪ノ谷言葉・講談社/ランウェイで笑って製作委員会

アニメの制作的な面に注目すると、『ランウェイで笑って』はキャラクターの作画が良いと評判です。

実はキャラクターを至近距離で映したカットに秘密があります。顔がアップになった時に情報量が多いのです。

カメラで言えば広角レンズよりも望遠レンズのほうが実はエモーショナルな写真が取れます。

上はもともと同じ写真ですが、顔がアップになった時のほうが、「感情」を想像しやすくなります。

つまり感情表現は、アップにしたほうが伝わりやすいということです。しかしここで問題があります。

アニメではカメラがキャラクターに近づけば近づくほど、キャラクターの情報量は減るのです。

なぜならアニメのキャラクターというのは、誤解を恐れずに言えば、線によって色分けされた存在にすぎないからです。

(実写は寄れば寄っただけ情報量は増える。もちろんカメラの性能にも左右されるが)

そこで失った情報を足し、エモーショナルさを損なわないために「目の細部を描きこむ」や「複数の影を組み合わせる」といった表現が採用されます。

そういう細部に手抜きをしていないからこそ『ランウェイで笑って』は作画がキレイと言われており、それがドラマを盛り上げてくれているのです。

 

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