2020年3月9日発売の週刊少年ジャンプ15号に掲載された『鬼滅の刃』197話の内容を、ネタバレありで考察していきます。
前回の196話では禰豆子が炭治郎のもとに向かいながら、「竈門禰豆子」としての自我を取り戻しました。
一方無残は、縁壱の時と同じように分裂して戦いからの逃亡をはかりますが、珠代が仕込んだ毒がそれを阻止します。
無残戦もいよいよ最終局面へ突入。生き残るのは、無残か鬼殺隊か?
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漫画『鬼滅の刃』【197話】ネタバレ
鬼舞辻無惨を蝕む毒
珠代が仕込んだ4種類の毒は、確実に無残を追い込む。無残の脳内で、珠代は無残に語りかける。
「お前を殺すのにお前より強くなる必要はない。お前を弱らせればいいのだ」
柱たちの活躍を信じた珠代の毒は、本来なら何の意味も無い赫刀の斬撃を、極めて有効な攻撃に変化させる。
さらに珠代の毒は無残にだけ仕込まれたオリジナル。童磨に使われた毒とも異なるため無残は分析に時間を要していた。
無残が衝撃波で反撃
分裂して逃げることが出来なくなった無残は、炭治郎と伊黒の前でピタリと静止する。
そして次の瞬間、無残の体は斜めに裂け、そこから謎の衝撃波が発生する。
この衝撃波によって伊黒は生死不明。炭治郎は全身が麻痺して戦闘不能の状態に陥る。
そしてこの衝撃波は、伝令用のカラスをも巻き込み、遠方のお館様にもダメージを与えていた。
伊之助と善逸が戦線復帰
無残の衝撃波で、身動き一つ取れなくなってしまった炭治郎。
逃げていく無残を止めたのは、戦線復帰した伊之助と善逸であった。
疲労によって血鬼術が出せない無残に対し、伊之助と善逸はなんとか食い下がる。
善逸は「生きることだけ考えろ!」と倒れている炭治郎にゲキを飛ばす。
悲鳴と義勇の意識が戻る!炭治郎は倒れたまま
無残の衝撃波は炭治郎の神経系を麻痺させる術だったようだ。
血鬼術なら日輪刀が有効かもしれない・・・炭治郎は自らの肉体に赫刀を突き刺し戦線復帰をはかる。
一方、善逸と伊之助は、ボロボロになりながらも無残を足止めすることに成功する。
そんな中、満身創痍の悲鳴嶼行冥と冨岡義勇の二人が、ゆっくりと立ち上がるのだった。
漫画『鬼滅の刃』【197話】感想と考察
鬼舞辻無残の衝撃波は血鬼術
197話、分裂して逃亡することができなくなった無残は、謎の衝撃波で炭治郎と伊黒をねじ伏せます。
この衝撃波はどういうわけか、遠くにいるお館様にもダメージを及ぼしました。それはなぜだったのでしょうか?
恐らくこれは無残が最期の力を振り絞って行った、神経を麻痺させる血鬼術だったのでしょう。
物理攻撃ではなく、血鬼術だったゆえに、間接的にカラスを通じてお館様にも負荷を与えたのだと思われます。
禰豆子の登場で無残が有利になるかも
197話では一切登場しなかった禰豆子。しかし炭治郎の元に向かっているのは確かです。
196話までの描写から想像すると禰豆子はいま次の2つのどちらかの状態であると推測されます。
- 完全な人間に戻った
- 人間に限りなく近い鬼になった
もし1の完全な人間に戻ったなら、禰豆子が戦いの場に来ても、できることはあまりなさそうです。
しかし2の人間に限りなく近い鬼ならば(珠代のような状態)禰豆子の血鬼術で炭治郎の毒を治癒することができます。
ただ2の状態の禰豆子の登場は、同時に鬼舞辻無残が、太陽を克服するチャンスを得ることも意味します。
今後の物語のキーは、禰豆子がにぎっていると考えて間違いなさそうです。