2000年代に入ると
情報量の多いアニメが増えました。
作中の言葉の定義について、
いちいち詳しく説明してくれないのも、
2000年代のアニメの特徴です。
コードギアスも
その流れの一旦を受けています。
私が気になった作中ワードに
「戦術」と「戦略」と「作戦」
という言葉があります。
今回はコードギアスのなかに出てくる
この三つの言葉の意味を
深掘りしていきましょう。
戦略
コードギアスにおいて
主人公のルルーシュは
「戦略」と「作戦」という言葉を使います。
結論から言うと
作中ではこれらはしばしば
混同して使われています。
戦略というのは
「そもそも特定の場所に戦いを仕掛けるべきか。
仕掛けた場合にはどのくらいの兵力で、
どのような成果を求めるのか」
これを定義することです。
よって黒の騎士団の戦略は
「エリア11に再び独立国(日本)
を復活させること」になります。
つまり戦略とは
本来は作戦の上位の考え方になります。
作戦
それに対して「作戦」とは
「いつ仕掛けるか、
どこを狙うか、
どんな布陣にするか」
といったことを定義することです。
例えばナリタ連山の攻防戦では
「意図的に山崩れを起こして、
敵軍の主要部隊を撃破する」や
「コーネリア部隊を孤立させ、
ポイント9に誘い出し
コーネリアを捕らえる」
などが「作戦」でした。
つまり「作戦」とは本来なら無数に存在する
「戦略」の下につく考え方になります。
戦術
「戦術」というのは、
先程のナリタ連山の話の続きで説明すれば
「山崩れは、
紅蓮の輻射波動で起こす」や
「誘い出したコーネリアは
高性能な紅蓮で対応する」
などの細かい兵士たちの動きです。
つまり「作戦」をさらに分解したものです。
ルルーシュのセリフに
「戦略が戦術に負けてたまるか!」
といったセリフがあったと思いますが、
あれを正確に翻訳すると
「ワイ(ルルーシュ)の考えた作戦が
ランスロットとかいう高性能
戦術兵器一機に敗れてしまう!?
マジですか!?」となります。
ルルーシュはこの時、
作戦のことを戦略と言っているんですね。
まとめ
今回はコードギアスのなかに出てくる
「戦術」と「戦略」と「作戦」
この三つの言葉の意味を
再度確認してみました。
興味のある方は
軍事戦略の本などを読むと
より理解が深まると思います。
そこにはさらに
「戦術」を支える下の概念として
「兵站(へいたん)」などが出てくるのですが、
コードギアスではそこまでのワードは
出てこないので割愛します。
名言コーナー
「撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ」byルルーシュ・ヴィ・ブリタニア