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アニメ『コードギアス』ネタバレ考察・解説!ルルーシュ、皇帝シャルル、シュナイゼルの目的とは一体何だったのか?

コードギアスの見どころの一つといえば、

物語の後半で静かに火花を散らす

ルルーシュと皇帝シャルル、

シュナイゼルの心理戦があります。

 

彼らの目的は微妙に異なっており、

今回はそれぞれの陣営が

目指していたものについて説明します。

 

ルルーシュの目的1

ルルーシュの目的は

二段階に分けられます。

 

一つめは

「ナナリーが安心して暮らせる世界を作る」

というもの。

 

もともとルルーシュとナナリーは皇族で

王位を継承する可能性があったため、

暗殺に常に怯えながら生きてきました。

 

その恐怖から解放されるため

ギアスを使って「ブリタニアを倒す」

ことを決意します。

 

黒の騎士団を作ったのは

全てナナリーのためなんです。

 

しかし物語の終盤に

この目的が少し変化します。

 

ルルーシュの目的2

シャルルを倒した後のルルーシュは

次の目的に向けて動き出します。

 

それが「ゼロレクイエム」です。

 

ゼロレクイエムの最終ゴールは

「世界の憎しみの連鎖を断ち切ること」

そして「軍事力ではなく

話し合いで争いを解決できる世界を作る」

ことでした。

 

そのためにルルーシュは

自身が悪の皇帝になり、

ゼロに変装したスザクに殺されるという

茶番を演じました。

 

つまりナナリーのためだけでなく

もっと広く周りの友人や世界のために

人類が少しでも前進すること

を望んだんですね。

 

シュナイゼルの目的

シュナイゼルというキャラクターが

最後まで考えていたことは

「いかに効率よく世界を統治するか」

ということでした。

 

そのための第一ステップとして

フレイヤ弾頭という

核ミサイルのような兵器を作り出します。

 

次にダモクレスという空中要塞を作り、

世界中にフレイヤ弾頭を発射できる

システムを作りあげようとしました。

 

「恐怖政治で人々を支配すること」

がシュナイゼルのたどり着いた

絶対の正義だったわけです。

 

シュナイゼルという人は

どこまでも現実的な人間でした。

常に「現在」を見て、

人間の可能性を

信じていなかったわけですね。

 

皇帝シャルルの目的

シャルルの目的は

「嘘のない優しい世界を作ること」です。

 

シャルルは幼いころ

母親が皇族の覇権争いに巻き込まれて

殺されるという経験をしていました。

 

このあたりは皮肉にも

ルルーシュと同じです。

 

その時の皇族の世界は

本音と建て前が闊歩しており、

仲の良いふりをして身内を殺したりなど、

血みどろの争いがあったようです。

 

シャルルはそんな世界に嫌気がさし

V.V.(ブイツー)と一緒に「嘘のない世界」

を作ろうとしました。

 

嘘のない世界とは

人類の心と記憶が

一つにまとまった世界のことです。

 

そのためにシャルルは戦争をしたり

思考エレベーターを作ったりしていたんですが、

この内容は長くなるので

別途、記事を書きますね。

 

まとめ

この三人の目的は

ときに以下のようにまとめられます。

 

シャルルは「過去」を求め、

シュナイゼルは「現在」を求め、

ルルーシュは「未来」を求めた。

 

しかしルルーシュの最初の目的というのは

要するに「復讐」であり、

つまり父親と同じように

「過去」に囚われていたんですね。

 

そこから「父=過去」を乗り越え

「未来」を求めるように成長した。

 

そんなところに

この物語のテーマが

潜んでいるように思います。

 

名言コーナー

「間違っていたのは俺じゃない、世界の方だ!」byルルーシュ・ヴィ・ブリタニア