大人向けおすすめアニメ20選

ネタバレ感想・考察『プロメア』|既視感?いえこれは美しき型なのです

こんにちは、当サイト管理人のケイ(@anime5satsu)です。

今回は2019年5月24日に公開されたオリジナル劇場アニメ『プロメア』について感想を語っていこうと思います。

プロメア

本作は2017年にアニメエキスポで制作が発表されてから、アニメファンの間ではとても期待の大きかった作品です。

というのも本作は『天元突破グレンラガン』と『キルラキル』というメガヒット作品を手掛けた今石洋之監督と中島かずき氏が再び監督と脚本を務めた作品だからです。

この二人がタッグを組んで不味い料理が出てくるはずがない!というファンの期待の大きさは尋常ではなく、作る側もさぞ大変だったでしょう。

しかし結果を見れば映連の発表した2019年度の興行収入ランキングで23位(15億円)と大健闘、劇場版オリジナル作品として大成功したと言っても過言では無いと思います。

この記事はネタバレ有りの感想をお伝えしていますので、映画を鑑賞していない方はご注意ください。

『プロメア』のあらすじ

物語の舞台は自治共和国プロメポリス。
バーニッシュという炎を操る突然変異の人種が、世界の半分を焼失させてから30年後の世界が舞台です。

プロメポリスでは、バーニッシュ用の凍結兵器で莫大な富と名声を得たクレイ・フォーサイトが司政官として君臨しています。

クレイに憧れる青年ガロは、高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」に入隊し、新人消防官として仕事をはじめます。

ある日バーニッシュのテロ集団「マッドバーニッシュ」が、プロメポリス内のビルで火災事故(テロ)を起こします。

火災現場で救助活動を行っていたガロは、マッドバーニッシュのリーダー、リオ・フォーティアと遭遇。

激しい戦いの末、ガロリオを拘束することに成功しますが、その後リオは仲間と共に逃亡してしまいます。

リオを追う中で、ガロはバーニッシュたちが受けてきた弾圧の真実を知り・・・

『プロメア』のキャラクター紹介

ガロ・ティモス(松山ケンイチ)

天元突破グレンラガンのカミナ兄貴とビジュアルが似すぎていると公開前から話題になった本作の主人公。

とにかく松山ケンイチさんの演技に違和感がなさ過ぎてすごい。
テロップに松山ケンイチと書いてないと分からないレベルでキャラクターとシンクロしている。

俳優さんの演技をアニメキャラに当てると違和感があるときもあるけど、松山ケンイチさんのガロはすごく好き。

消防官として後世に伝わる逆説的な名言「燃えていいのは魂だけだ!!!」を残している。

アイナ・アルデビット(佐倉綾音)

天元突破グレンラガンのヨーコを彷彿とさせる見た目の本作ヒロインで、ガロと同じバーニングレスキューの女性隊員。

ホットな見た目のわりに中身はクールなキャラクターで、ガロたちの暴走?に適宜ツッコミを入れるという役も担ってます。

声優は『サイコパス』の霜月美佳や『五等分の花嫁』の中野四葉などでご存じ佐倉綾音さんです。

元気さとクールさの両面を同時に表現できる佐倉彩音さんはマジですごい。(語彙力)

ヒロインに女優やアイドルを使えばもっと宣伝効果が出そうですが、そういったことをしていないのもアニメとしての本気度が伺えます。

リオ・フォーティア(早乙女太一)

マッドバーニッシュというテロ組織のリーダーで、大規模なバーニッシュフレアを操ることができる。

ヴィラン(悪役)だけど、ある意味二人目の主人公です。ガロほどではないけど、早乙女太一さんの演技が好印象。

女性のような見た目をしているが性別は男性で、一部の女子ファンからはそういう目線で見られているとかいないとか…

クレイ・フォーサイト(堺雅人)

堺雅人さんが声優な時点で絶対なんかあるだろコイツという細い目のマッチョなおじさん。

プロメポリスの中で一番偉い人物で元消防官(だったはず)。ガロが消防官になったのもクレイの影響が強いんだよね確か。

設定の記憶が曖昧でごめん。でもね、そんな細かい設定よりも後半の変貌ぶりが凄まじいのよ。

堺雅人さんの狂気な演技を思い出すだけでちょっとニヤニヤしてしまう。もう一回見たい。

『プロメア』のスタッフ

スタッフ

・原作:中島かずき(TRIGGER)

・監督:今石洋之

・脚本:中島かずき

・キャラクターデザイン:コヤマシゲト

・美術監督:久保友孝(でぼぎゃらりー)

・色彩設計:垣田由紀子(T2スタジオ)

・3Dディレクター:石川真平(サンジゲン)

・撮影監督:池田新助(サンジゲン)

・編集:植松淳一

・音楽:澤野弘之

・音楽監督:えびなやすのり

・タイトルロゴデザイン:市古斉史

本作の最大の目玉と言えば、今石洋之監督と中島かずき氏(脚本)の最強タッグで、メガヒットしたアニメ「天元突破グレンラガン」(2007年)や「キルラキル」(2013年)などを手掛けてきたのも今石監督と中島かずき氏のコンビです。

二人がキルラキルの放送終了後から構想を練り、6年の歳月をかけて映像化したオリジナルアニメが『プロメア』です。

キャラクターデザインを担当するコヤマシゲトさんも、今石中島作品には欠かせないスタッフの一人です。
確か「天元突破グレンラガン」では巨大メカ・ガンメンの独特なデザインを生み出しましたのがコヤマシゲトさんですからね。

コヤマさんの話しばかりになってしまいますけど「キルラキル」の独特な世界観をアートディレクターとしてまとめ上げたのも彼です。
要するに今石中島コンビから絶大な信頼を得ているのがコヤマシゲトさんなわけですね。

そのコヤマさんは『プロメア』では背景やキャラクターのカラーリングを担当するなど、ポップでおしゃれな画面作りに貢献しています。

スタッフさんのより詳しい情報を知りたい方は、公式サイトもチェックしてみてください。

>>プロメア公式サイト

『プロメア』の感想(ネタバレあり)

前置きが長くなりましたが、『プロメア』の感想についてネタバレありでお送りします。

ファンを裏切らない美しい型

©TRIGGER・中島かずき/XFLAG

吉本新喜劇ってどういうわけか同じような話で同じようなキャラクターが出てくるのに何度観ても面白いですよね。

またミュージカル舞台の「キャッツ」や「ライオンキング」なども、ある程度話の流れは分かっているのに、みんなこぞって鑑賞しに行くじゃないですか。

もし純粋に新しいストーリーを楽しみたいなら、ライオンキングも吉本新喜劇も廃れていくわけですけど、現実にはそうなっていない。
つまりある種のエンターテイメントには優れた型があって、人はそれを楽しむことができるというわけです。

そういう意味で映画『プロメア』は、今石✕中島タッグが生み出すアニメの型を忠実に守った作品です。
恐らくこの作品を観た人の評価は大きく二つに分かれると思います。

一つは「天元突破グレンラガンやキルラキルと同じじゃん、つまらない」という評価です。
そしてもう一つは「今西✕中島タッグのアニメはやっぱり面白い!」という評価です。

確かに『プロメア』には「天元突破グレンラガン」に登場したキャラクターと一致する要素がとても多かったので前者の評価も理解できます。

  1. ガロ→カミナ(見た目も性格も似ている)
  2. リオ→ヴィラル(序盤は敵だけど仲間になる)
  3. クレイ→ロージェノム(悪役だが大義がある敵)
  4. アイナ→ヨーコ(赤い髪で露出した服装のヒロイン)

『プロメア』のキャラたちは「天元突破グレンラガン」を意識しないほうが難しいほど、見た目や設定がよく似ています。
あと細かい設定も似ていますね。

  1. 幼稚だけど男心をくすぐる名前の武器が大活躍
  2. 序盤の敵と共闘してより大きな悪を打倒する
  3. 宇宙から来た生命体がもたらした力がある
  4. 敵キャラにも大義がある
  5. ドリルを使って困難を打破する

などなど、細かい設定や展開に「天元突破グレンラガン」や「キルラキル」を感じることができます。
ただ、この共通点だけを捕まえて成長がないと捉えるのはちょっと違うかなぁというのが管理人の思うところです。

型というのは歌舞伎や能やお笑いの世界にもあるように、創造的な活動を行う上では欠くことのできない要素です。

アニメにおける一つの型を生み出し、ファンに愛される形で型を磨き続けるって、そうそう簡単にできることじゃないですよ。私が今石✕中島タッグの作品が型どおりだったとしても価値があると思うのは、そのためです。

アクションシーンがかっこいい

あと単純にアクションシーンがかっこいいです。
例えが適切か分からないですけど、プロメアのアクションシーンってマンガを読んでいるようなスピード感があるんですよ。

とにかく見ていて興奮するもの、楽しめる絵を作ろうというスタッフさんたちの強い意思が伝わってきます。

例えば背景(美術)を3DCGのシンプルなものにして、そこにセルルックのキャラクターを置く、そのキャラクターも重たいグラデーションを使ったり影を何枚も重ねたりせず、なるべくシンプルな色にする。

その結果、キャラクターが画面上を縦横無尽に動いても、違和感が全く無い。
おまけにカメラが空間を自由に動けるので、マンガ的なスピード感とアニメ的な空間演出の2つが合体している。

そういった見え方を全部分かった上での、見栄えのコントロールがすごいなぁと思いました。
見せ方に対する知恵と工夫と熱量がハンパじゃないっす。

最後に

散々語りましたが今石中島作品って、苦手な人もいると思うんですよね。
僕の周りにも「キルアキルの面白さがよく分からない」と言う人はいます。

たぶん、今石・中島作品って荒唐無稽なことをどんだけ本気でやれるかに命かけてるんですよ。
『プロメア』の演出だって、ところどころ荒唐無稽で笑っちゃうところもあります。

ただ現代アニメをどういう絵でどういうテンポで語るかという話しがあったとき「こういう手もあるよ」という新しい方法を提示してくれたのが『プロメア』のすごいところかなぁと思います。

そしてそれが実際に少なくない数の人の心に刺さったというのは一つの達成ですよね。

以上でプロメアの感想を終わります。最後まで読んで頂きありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。