© 色づく世界の明日から製作委員会
アニメ「色づく世界の明日から」1話 キミノイクベキトコロの感想記事の後編です。
前編の記事では、主人公である月白 瞳美(ひとみ)の色覚障害のことやアニメの世界観などについて書きました。
後編では、瞳美が魔法を嫌う理由を中心に前編で書き足りなかったところを書いていこうと思います。
魔法は母親を奪った
瞳美から母親を奪った原因に魔法使い一族に関わる何かがあり、それで魔法がキライになったというのが私の推測です。
1話の冒頭にて、瞳美が母親と花火大会に行った時のことを思い出すセリフがありました。
母親と過ごした日々は瞳美にとってとても暖かい思い出だったのです。
しかし何らかの魔法に関するトラブルで母親は瞳美を祖母に預けざるを得なかった、(死亡している可能性もありますが)
母親を失った理由は、おそらくストーリーの根幹になってくると思われます。
「両親の喪失が主人公の人生に大きなマイナスの影響を与える」
というのは昔から存在するストーリーの定番ではあります。
例えば、新世紀エヴァンゲリオン。エヴァンゲリオンでも父親に捨てられたことや母親がいないことが主人公の碇シンジに多大なマイナスの影響を与えていました。
瞳美が魔法を嫌う理由は母親の失踪と関係があるのだと思います。
魔法は友人を奪った
1話での瞳美の様子を見ると、友人や恋人のような存在がおらず人間関係に苦手意識を持っているように見えました。
これは私の推測ですが、魔法の一族に生まれたことで瞳美は友人関係で上手くいかなかったのではないでしょうか。
例えば、魔法使いの一族という理由で子供のころにいじめにあったとか心を許していた人に嫌われた、など。
「魔法使いの血筋でさえなければ私の人生は普通だったのに・・・」というのは容易に想像できます。
さらに瞳美を苦しめたのは自分には魔法の才能がなかったこと。魔法使いの才能は無いのに魔法使いの一族ということで嫌な経験をしてきた・・・
このジレンマと葛藤が瞳美を魔法嫌いにさせた理由ではないかと推測しています。
時間魔法が60年前から準備されていた理由
時間魔法が60年前から準備されていた理由は、誰かの生死に関わるような事件が60年前に起こるからだと私は推測しています。
瞳美を過去へ送り出す琥珀(おばあちゃん)には孫を送り出すことに何の躊躇もなかったですよね。
これは人の命が懸かっているからだと私は感じました。
またさらっと出てきた時間魔法ですが、琥珀の言葉でこんなセリフがありました。
時間魔法には60年分の満月の光が必要
60年前から!?って年金か!
要するにこの時間魔法はただの思いつきでやったわけではなく60年前から周到に準備されていたということ。
琥珀は1話の花火大会の時点で60年前に何があったのか全てを知っている存在です。
恐らく60年前に現れた瞳美が琥珀の友人たちと過ごすうちに、とても重要な役割を担うことになった、ということなのかもしれません。
まとめ
琥珀は過去に瞳美と会っています。しかしそれを瞳美には伝えずに、花火の日の夜まで過ごしてきました。
長い時間軸の設定というマクロな視点と登場人物の心の移り変わりというミクロな視点が、本作の醍醐味になってくるような気がしますね。
第2話は「魔法なんて大キライ」ということで、この記事の仮説も少し答え合わせができそうでしょうか。第2話が今から楽しみです。
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