大人向けおすすめアニメ20選

アニメ『ブギーポップは笑わない』1話・2話ネタバレ感想・考察|世界の敵とは実はマンティコアのことではない

西尾維新さん、佐藤友哉さんなど
今のライトノベル界を代表する作家に
多大な影響を与えた上遠野浩平さんの小説
「ブギーポップシリーズ」の第一作目
「ブギーポップは笑わない」のアニメが
1月4日に放送をスタートしました。

初回は特別番組として
1話と2話が連続放送されて
話題にもなりましたね。

本作は原作が1998年に発表されて以降
2000年に一度映画化され、その後
地上波でもアニメ化されています。

今回のアニメ化では積極的に
SNSやスマホなど現代要素を取り入れており
2000年放送のアニメとはまた違った
テイストでも楽しめそうです。

OPの宮下藤花とブギーポップ

©2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

宮下藤花が爆煙の先にいるブギーポップを
発見するところから始まるオープニング。

オープニングでは全体を通して
宮下藤花の精神世界のような描写が続きます。

吹雪の中で鏡に映る宮下藤花と
鏡の中へ彼女を引き込もうとする
無表情な謎の少女。

宮下藤花に爪を立てる影と
それを守るように立ち上がる
ブギーポップの影。

電車に轢かれそうになる宮下藤花と
それ見つめる謎の少女。

そして宮下藤花を庇うように
再び現れるブギーポップの姿。

全てが幻だったかのように
我に返る宮下藤花が見つめる先には
ブギーポップと霧間 凪の姿があります。

このオープニングでは終始
宮下藤花をブギーポップが
謎の少女から守るような
描かれ方がされています。

1−2話を観る限りでは
ブギーポップは宮下藤花を守る目的ではない
ようなので、物語が進むにつれて宮下の保護も
ブギーポップの役目に入るということなんでしょうか?

いずれにせよ、ささやくような声で歌う
ミステリアスなオープニングによって
視聴者はブギーポップの世界に一気に
引き込まれますね。

ブギーポップと竹田啓司の出会い

©2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

大都会を上空から見下ろすカットが
不穏な印象を生み出す1話の冒頭。

竹田啓司は同じ学校の後輩でもある
恋人の宮下藤花を待っています。

約束の時間を過ぎても
宮下藤花は現れませんでしたが
そこに謎の白髪の男性が登場します。

謎の白髪の男性は
2話でエコーズと呼ばれる宇宙人だと
判明しますが1話では謎のままで
物語は進行していきます。

エコーズが倒れかけると
宮下藤花にそっくりの顔をした
ブギーポップが登場。

「泣いている人を見て
なんとも思わないのか?」

と大衆に語りかけるブギーポップ。

メッセージ性のある印象的なセリフと共に
啓司とブギーポップの出会いの場面は終了します。

2話まで見て分かったのは
このアニメは各話を見ないと全体像が
掴めない構成になっているということ。

その証拠に1話だけ見ても
何が起こったのかさっぱりわかりません。

ブギーポップが現れる前に
早乙女正美が同級生の彼女を連れて
何気なく啓司の前に現れますが
このとき早乙女は一緒にいた彼女を
マンティコア(人食い)の生贄にしたのでしょう。

ブギーポップとは

©2018 上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

宮下藤花に約束をすっぽかされた啓司ですが
学校の屋上でブギーポップと再会します。

ここからは数日かけて少しづつ
啓司がブギーポップについて
学習していく様子が描かれます。

ブギーポップについて1−2話で分かったことは

ブギーポップは宮下藤花の中から現れた別人格
ブギーポップは世界の敵を察知して現れる
ブギーポップ状態になると口調が男になる

ブギーポップは世界の敵を察知して
宮下藤花の中から現れましたが、
他の人物が世界の敵を倒してくれたため
1話であっさりと消えてしまいます。

紙木城直子が1話で失踪しますが
この失踪は2話でマンティコアの
仕業だったことが判明します。

2話から推察するに
マンティコアを倒したのは
霧間かブギーポップでしょう。

ブギーポップが「世界の敵」と言っていたのは実はマンティコアではなくマンティコアを利用していた早乙女正美のこと。彼の無限の殺戮衝動こそ本当の「人を喰うもの」だからです。そして原作では早乙女はエコーズに倒されます。

1話で紙木城直子の失踪後、
糸のようなもので宙吊りになった
女子高生の死体が一瞬登場しますが
あれがマンティコアを誰かが倒した
という描写だったんでしょう。

マンティコアが倒された次の日
ブギーポップは啓司に別れを告げます。
そして啓司はブギーポップに叫びます。

「行かないでくれまだ全然救われてないぞ!」

この叫びは恐らく
紙木城直子の失踪を解決して欲しい
という意味がメインでサブ的な意味としては
諦め、失望、人間への不信など色んな思いが
ないまぜになった啓司の心の叫びでしょう。

啓司はもしかするとブギーポップに
壮大な期待をしていたのかもしれませんね。

その証拠にブギーポップは
消える前に意味深な発言をします。

「竹田くん、夢が見られない
未来を思えない、そんな世界は間違っている。
でもそれと戦うのは残念ながら僕ではない。
それと戦うのは君たち自身なんだよ」

このセリフは啓司の心を読んだ
ブギーポップの答えということなのかもしれません。

3話の放送が今から楽しみですね!

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