森羅日下部(シンラ クサカベ)は第8特殊消防隊への入隊日、新人消防官となるべく配属先の消防隊の宿舎へ向かっていた。
シンラがホームで電車を待っていると、偶然にも車両の中年男性が焔ビト化(人体発火の現象)を起こしてしまう。
森羅が入隊する予定の第8特殊消防隊のメンバーが通報を受けてかけつけ到着、シンラの目の前で焔ビトの鎮魂を始める。
初めて見る特殊消防隊の鎮魂に圧倒された森羅であったが、駅ホームの外灯が第8所属のシスター・アイリスへ落下しかけていることに気がつく。
シンラはとっさに第3世代の発火能力を駆使してアイリスを守り、入隊前ながらもその能力の高さを示すのだった。
- アニメ1話を観た全体の感想
- アニメのOPとEDの感想・解説
- 原作マンガ好きから見たアニメの見どころ
- 原作マンガとアニメ1話の違いを解説
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アニメ『炎炎ノ消防隊』1話のネタバレ感想
ケイ
OP曲「インフェルノ」by Mrs. GREEN APPLE
オープニング曲は5人組バンドMrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)が提供しているインフェルノという曲です。
★Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーンアップル)とは?
2013年4月結成の5人組バンド。作詞、作曲、編曲の全てをボーカル&ギターの大森元貴が行う。2015年7月にミニアルバム『Variety』でメジャーデビューを果たし、2018年4月に発表した3枚目のアルバム『ENSEMBLE』はオリコン初登場3位を記録している。
このオープニングはめっちゃかっこいいですよね。導入のアバンからOPに入る流れにもしびれました。
歌詞が切れるポイントで各キャラクターの決めポーズがバッチリ重なる所もエモいですし、今期アニメの中でも神OP候補でしょう。
永遠はないんだと ないんだと言う
それもまたいいなと笑ってみる
輝けばいつかは光も絶え
僕らは命の火が 消えるその日まで歩いてゆく
音が出る玩具(がんぐ)も 痛みを飛ばす魔法も
全部僕にとっての宝物
(「インフェルノ」Mrs. GREEN APPLE)
さらに歌詞もしっかりと作品にリンクしていて
- 「笑ってみる」=森羅の笑顔
- 「命の火」=焔ビトや能力者たち
などは直接的でわかりやすい表現です。
それ以外にも作品を知っていると楽しめるようなフレーズが色々と織りまぜてあります。例えば
- 「音の出る玩具」=銃を使う火縄(ヒナワ)中隊長
- 「痛み飛ばす魔法」=炎の魔女と呼ばれる茉希(マキ)
などは原作マンガ好きな人は「うんうん」という感じで聴くことができます。
因みにこの曲は19年10月発売予定のMrs. GREEN APPLEの4thアルバム「Attitude(アティチュード)」に収録されるようです。
ED曲「veil」by 須田景凪(すだけいな)
エンディング曲の「veil」はニコニコ動画内で有名になったバルーンこと須田景凪さんの楽曲です。
★須田 景凪(すだ けいな)とは?
日本のミュージシャン、ボカロプロデューサー。もともと音楽大学に進学しスタジオミュージシャンを目指していたが途中で方向を転換。ギターとパソコンで音楽制作を始める。2013年に初めてのボカロ曲「造形街」をニコニコ動画に投稿。それからバルーンという名義で活動を行い、2017年にはシンガソングライター「須田景凪」としてデビューを果たす。
veilの読み方はそのままベールと読み、修道女たちの被り物(ベール)のことを指しているのでしょう。
歌詞の内容的にはシスターアイリスの過去を意識しており、切なくて疾走感のある曲になっています。
EDの作画のタッチが作中とは少し違いますが、EDアニメーションの大部分(絵コンテ・演出・作画・彩色・背景)は紺野大樹さんが担当しています。
紺野大樹さんはこれまで「物語シリーズ」の劇中絵巻や「傷物語」の作画などを描いてこられた方で、もちろん実績のある人ですが、この人選は大抜擢なのではないでしょうか。
アニメ「炎炎ノ消防隊」の見どころ1|火事場のリアルさ
原作マンガを読んでいた管理人がアニメ「炎炎ノ消防隊」を観て最初に感じたのは「火事場のリアルさ」です。
もちろん管理人は消防士ではないですが、作中の爆風の音や暴力的な黒煙の描写はアニメ版の一つの見どころだと思います。
本当に火事場にいるみたい…そんな感覚になれるところもアニメ版の魅力でしょう。
アニメ「炎炎ノ消防隊」の見どころ2|登場人物と声優がぴったり
1話で登場したメインキャラクターたちの声が、マンガを読んでいる時のイメージとぴったりだったのも感動しました。
管理人のお気に入りは中井和哉さんの桜備大隊長と、梶原岳人さんの森羅の演技で、二人ともすごく自然でした。
主人公シンラ役の梶原岳人(かじわらがくと)さんはまだ24歳で、声優としては若い方ですが2017年のブラッククローバーのアスタ役で大ヒットした勢いのある声優さんです。
シンラとアスタ、どちらも少年誌のヒーローということで共通点がありますし炎炎ノ消防隊でも好演を見せてくれることを期待しましょう。
アニメ『炎炎ノ消防隊』の1話ネタバレ解説・考察
アマテラスの稼働率は正常
OP前のアバンでおっさんが焔ビト化するシーンがありますが、よく聞くと電車のアナウンスが「アマテラスの稼働率は正常」と言っています。
天照(アマテラス)とは作品の途中で出てくる火力発電システムのことで、正式名称は久遠式火力発電天照(くおんしきかりょくはつでんあまてらす)です。
この天照のエネルギーが東京中のエネルギーを供給しており、その可動についてのアナウンスが入っているんですね。
これは漫画を読んでいる人だけが分かるニクい演出です。
シスターや教会が出てくる理由
消防隊にどうしてシスターがいるの?と疑問を持つと思いますが、森羅が入隊した特殊消防隊はもともと3つの組織が人員を出し合って作ったという経緯があります。
- 消防庁
- 軍(灰島重工)
- 教会
炎炎ノ消防隊の世界では焔ビトになった人の魂は太陽神の元に還ると言われています。なので普通の消防隊とは違い教会出身の者がいるんですね。
当然ストーリーが進むにつれて教会出身者が占める消防隊も出てきます。例えばバーンズ率いる第1特殊消防隊などがそれに当たります。
シンラクサカベ 名前の語順に違和感
主要キャラたちの名と性の順番に違和感を感じませんでしたか?
どう考えてもシンラ クサカベよりもクサカベ シンラの方が日本人っぽいですし、アキタル オウビもオウビ アキタルとしたほうが呼びやすいですよね?
その違和感の答えは、この世界の設定に大きく関わっています。実は炎炎ノ消防隊の世界には日本という国は既に存在しません。
東京は代わりに東京皇国という国になっており、そこに色んな人種が住んでいます。そしてシンラクサカベとは西洋式の名前の呼び方です。
日本式の名前の呼び方をする人を東京皇国では原国主義者と言って差別的に呼んだりするシーンも今後出てきます。
HAIJIMAというロゴの建物
1話にてマッチボックス(消防車)が出動した時に背景に描かれたHAIJIMAのロゴのビルは灰島重工という会社のビルです。
灰島重工とは炎炎ノ消防隊の中では非常に重要な会社で、その権力はこの世界の隅々まで及んでいます。
例えば、特殊消防隊が使う機器類は全て灰島重工製です。灰島の傀儡(かいらい)のような消防隊も今後登場します。
灰島の兵器が軍へ提供されている背景があり、特殊消防隊のいくつかは灰島重工の操り人形なのです。
『炎炎ノ消防隊』アニメ1話とマンガの違い
漫画ではFIRE FORCEではなくFIRE SOLDIER
アニメでは1話から特殊消防隊のヘルメットには「FIRE FORCE」と書かれています。そして第8消防隊の教会の壁にも「FIRE FORCE」の文字があります。
しかし原作のマンガを読むと1巻〜5巻まで特殊消防隊のヘルメットには「FIRE SOLDIER」のロゴが描かれています。
実は「炎炎ノ消防隊」を海外にも売り出そうとした時、英語圏のネイティブに「FIRE SOLDIERはダサい」と指摘され大久保先生が途中ロゴを変えたんです。
英語圏のネイティブ的にイケてる消防隊の呼び方は「FIRE FORCE」か「FIRE SQUAD」で、規模が大きい団体なので前者の「FIRE FORCE」が採用されました。
なので原作のマンガでは実は5巻の途中まで特殊消防隊のロゴは「FIRE SOLDIER」と描かれているのです。(アニメでは最初からFIRE FORCE)
漫画では田端駅という設定はない
アニメ1話アバンの焔ビトの鎮魂は「東京 北区 田端駅」で行われました。しかしこれはアニメ版オリジナルの設定で漫画には駅名は出てきません。
実際の田端駅の駅のホームですが、たしかに作中の駅のホームと雰囲気が似ているような気はします。
漫画ではラストのシンラの笑顔に桜備のコメント
アニメ1話のラストで住民に喝采を浴びて笑顔を見せた森羅。このシーンの森羅の笑顔はとても自然で、緊張している時とは違います。
このシーンは漫画ではけっこう印象的なシーンで、この笑顔はどういう意味?と問う火縄に対し、桜備がコメントするシーンがあります。
そうです、このシーンの森羅は本当の笑顔なんです。漫画版ではちゃんと桜備大隊長が説明をしてくれていますがアニメでは無かったですね。
【見逃し配信】アニメ 炎炎ノ消防隊の動画をみるには
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