週刊少年ジャンプ17号(3月23日発売)に掲載された『鬼滅の刃』199話の感想をネタバレありで紹介します。
無残を壁ぎわまで追い詰め串刺しにした炭治郎。さらに不死川、甘露寺も加勢し、無残を足止します。
無残はこれまで見たこともない大きな口の化物になり、炭治郎を食らいつくそうとしますが、伊黒が体を張ってこれを阻止します。
『鬼滅の刃』199話のあらすじ(ネタバレあり)
口を広げ炭治郎を飲みこもうとする無残。絶対絶命と思われた次の瞬間、炭治郎と無残の間に伊黒が割り込み炭治郎を守った。
そして東の空から朝日がのぼり始めていた。無残は最期の力で自身の周囲に衝撃波を放つ。
無残の衝撃波は伊黒と不死川を引き剥がし、炭治郎の左手を切断するが、炭治郎の右手は最期まで刀を放さない。
「心を燃やせ!放すな!放すな!放すな!赤く、刃を赤くするんだ!頼む!」心の中で叫ぶ炭治郎。
すると炭治郎の背後から片腕の義勇が現われ、炭治郎の持ち手に自身の左手を添える。
炭治郎と義勇は一本の刀を二人で強く握りしめる。赫刀はもう一段赤く染まり、無残の体に食い込んでいく。
太陽の光が確実に無残の体を焼き始めた。無残は雄叫びを上げ、巨大な肉の壁を作り生きながらえようとする。
巨大化して逃げる無残に、片足の悲鳴嶼が鎖をかける。そこに不死川、義勇、伊黒も満身創痍で斬りかかる。
無残の肉の壁に取り込まれた炭治郎だったが、刀だけは放していなかった。炭治郎は最期の力をふり絞り刀を握る。
『鬼滅の刃』199話の感想|煉獄から繋がった想い
炭治郎が自らの体を犠牲にして無残に刀を突き立て、太陽の光を待つというシチュエーションには既視感があります。
そうです。これは炎柱・煉獄杏寿郎が、65話で上弦の参猗窩座(あかざ)に対してやったことと同じなんですね。
65話で煉獄は猗窩座に逃げられてしまいますが、炭治郎は煉獄が体をはって自分にしてくれた方法で無残を倒します。
無残にトドメの一撃が入るとき、炭治郎の顔でも全身でもなく、握りしめた刀の鍔(ツバ)が映るのは、この鍔が煉獄の物だからでしょう。
炭治郎の最期の一撃には、煉獄が繋いでくれた想いも乗っているんだということが表現されているようです。