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アニメ【京都寺町三条のホームズ】4話と5話で登場した古美術品を解説(ロイヤルコペンハーゲン/島田菊僊の書/方丈/寒山拾得の像/南禅寺雲龍図)

(C) 望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS/「京都寺町三条のホームズ」製作委員会 5話引用


京都寺町三条のホームズ

に登場した美しい古美術品を

紹介していく記事の第2弾です。

第1弾(1-3話)はこちら

 

この記事では4話と5話で登場した

古美術品を解説していきます。

 

ロイヤルコペンハーゲン

(C) 望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS/「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

ホームズの元彼女、

イズミが「蔵」へ持ちこんだ

ロイヤルコペンハーゲンのお皿は

4話で登場しました。

 

ちらっとしか絵柄は

映らないのですが

素敵なお皿ですよね。

 

イズミはこの食器を

結婚祝いで叔母から

引継いだのですが、

婚約者の指示もあり、

この皿の値段を調べるため

ホームズの元にやってきます。

⇒【本当はホームズに会いたかっただけ!?

ロイヤルコペンハーゲンといえば

デンマークの陶磁器メーカーです。

 

絵付けは全て手書きで行われており

コバルトブルーの色彩が特徴。

 

特に日本の古伊万里染付(こいまりそめつけ)

の影響を強く受けています。

(C) 望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS/「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

イヤープレートが有名ですが、

イズミの持ちこんだこのお皿は

イヤープレートではなく

ヨーロッパ各地の風景を描いた

シリーズ物の一枚。

 

作られたのは60年も昔ですが

鑑定の値段は2-3万円でした。

 

そんなにお高くはないんですね。

 

島田菊僊の書

(C) 望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS/「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

南禅寺の元館長、

島田菊僊(しまだきくせん)の書は

5話で登場しました。

 

島田菊僊は福井県小浜の出身で、

様々な掛け軸を残しましたが、

昭和34年に亡くなっています。

 

ちなみに作中で登場した書は

円庄の書いた贋作でした。

 

ホームズはこの書を一目見て

本物ではないと見抜いていました。

 

またこの書を紹介する円庄の表情が

少し緊張していることや、

緊張をごまかすために

喋りが流暢になっていることも

見破っていました。

 

5話の感想はこちらにも書きました。

方丈(国宝)

南禅寺に実在する

国宝の襖絵(ふすまえ)が

5話で登場しました。

 

秋人が写真を撮ろうとして

お断りされた障壁画です。

 

400年前から存在する襖絵ですが、

近年修復作業がなされ

色彩がより色鮮やかになったそうです。

 

アニメでは1面しか出ていませんでしたが、

本物の方丈は小方丈と大方丈からなる

全部で124面の襖絵で、

昭和28年に国宝に指定されました。

 

寒山拾得の像

(C) 望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS/「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

寒山拾得(かんざんじっとく)とは

寒山と拾得という二人の詩人たちのことです。

 

中国の唐時代にいたとされますが

伝説上の人物なので

実在したかは不明です。

 

その言動が脱俗的であったこと

などから、宋の時代以降

彼らに憧れた禅僧や文人によって

美術作品の題材に

使われるようになりました。

 

5話の南禅寺にて

写真撮影可能な像として登場します。

 

秋人からは

「二人のおっさんが笑っている像」

と評されましたが、

確かにその通り。笑

 

なんとも言えない

不気味なおっさんたちの像です。

 

南禅寺の雲龍図

(C) 望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS/「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

禅寺(ぜんでら)の本山には

しばしば雲龍図と呼ばれる

龍を描いた図が

天井に描かれています。

 

仏教の中では

龍は仏法を守る存在として

認識されています。

 

また水を司る神として

火災などから寺を守護してくれる

という意味も込められています。

 

南禅寺の雲龍図は

1909年に南禅寺が再建された際に

京都の日本画家、今尾景年によって

描かれた作品です。

 

まとめ

前回に引き続き、

今回は4話と5話に登場する

古美術品についてまとめました。

 

6話以降も順次更新して

いければと思います。