マーリヤが故郷である妖精郷(スーナの森)を焼き払われて、友人のヴェロニカと逃げ延びるところから始まるフェアリーゴーン1話。
マーリヤは森から抜け出して生きのびることができたが、共に逃げてきたヴェロニカはどこかに消えてしまう。
マーリヤたちの逃亡から15年の時が経ち統一戦争は終結。イースタルドはゼスキア皇帝の元に統一されることになる。
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フェアリーゴーン1話のあらすじ
統歴505年-イースタルド全土の戦争は終わっていたが統一ゼスキアでは未だ戦後の混乱を含んだ不安定な社会情勢にあった。
そんな中24年前にスーナの森から逃げ延びたマーリヤは、友人のヴェロニカを探すためマフィアに扮して違法オークションに潜伏していた。
違法オークションが開始され「黒の妖精書の一ページ」が壇上に上がると、マーリヤが探していたヴェロニカが姿を現す。
しかしマーリヤと24年ぶりに再会したヴェロニカは妖精を扱うことのできる暗殺者となっていた。
同じ場所で潜入捜査を行っていた違法妖精取締機関「ドロテア」の捜査員フリー・アンダーバーは闇オークションの会場でヴェロニカと遭遇し戦闘を開始する。
戦闘のさなかマーリヤは妖精原体に取り憑かれ妖精の力を手に入れる。
マーリヤの妖精アッシュクラウドがフリーとヴェロニカの戦闘に割って入りヴェロニカを捕らえようとするが失敗。
ヴェロニカは(偽物の)黒の妖精書と共に逃走してしまう。
戦闘後マーリヤはフリーに誘われ「ドロテア」に入隊し、ヴェロニカを探し出す決意を新たにする。
フェアリーゴーン1話の解説|イースタルドの歴史について
- 統歴481年:統一戦争が開始される。レイによってマーリヤとヴェロニカの故郷であるスーナの森が焼かれる。ヴェロニカはマーリヤの元から姿を消す。
- 統歴496年:イースタルド大陸全土がゼスキアに統一され戦争が終結。妖精兵だったウルフランはフリーの元を去る。
- 統歴505年:終戦から15年経ちフザンの闇オークション会場でフリーとマーリヤが出会う。マーリヤはヴェロニカと再会するがヴェロニカは失踪する。
フェアリーゴーン1話の解説|主要な登場人物を整理
- マーリヤ・ノエル:妖精原体を直に体内に取り込んだ特異体質者。闇オークション会場でヴェロニカと再会する。
- フリー・アンダーバー:違法妖精取締機関ドロテアの第一部隊隊長代理。戦時下は妖精兵として活躍した。
- ヴェロニカ・ソーン:マーリヤの幼馴染。故郷を焼かれた復讐者。人型の妖精ブラッドドーターを使役する。
- レイ・ドーン:マーリヤとヴェロニカの故郷であるスーナの森を焼き払った人物。元七騎士で且つ現在の五公。
- ウルフラン・ロウ:フリーの戦友で元妖精兵。イースタルドの敗北が決定した時にフリーの元を去った人物。
フェアリーゴーン1話の解説|妖精原体、妖精成体、妖精兵の違い
妖精原体とは特殊な環境下でのみ発生する半透明の生物のことで、一部の少数の人間を除いて目視で確認することはできない。
妖精原体は動物に憑依することで妖精成体となり、人間の目でも確認することができるようになる。
さらに妖精成体の心臓に密着した妖精器官を取り出し、人間に移植することで人間でも妖精の力を行使できるようになる。
戦時中は人間に妖精器官を移植し、兵器として使用することで強力な戦力(妖精兵)となった。
妖精兵の使役する妖精が損傷すると、妖精の母体となっている人間も損傷する。
妖精が大きくダメージを受けると母体となっている人間が失神することもある。
妖精が死ぬことはあるのか?妖精が死ぬと母体となっている人間も死んでしまうのか?までは作中でもまだ謎である。
ただし妖精器官を破壊されると妖精は死んでしまうようである。>> 参考:フェアリーゴーン公式サイト
フェアリーゴーン1話の考察|スーナの森が焼かれた理由
マーリヤとヴェロニカの故郷であるスーナの森(妖精郷)はどうしてレイによって焼かれたのか?
レイ自身もスーナの森の出身であることから、森が焼かれた理由は物語の根幹に関わりそうである。
一つの説としては、レイがスーナの森の妖精たちとそこに住む住民たちが軍事的に利用されてしまうことを恐れたからではないだろうか。
例えばスーナの森出身であるマーリヤは妖精原体を直に肉体に取り込んだ。
本来、人間が妖精を体内に憑依させるには移植手術が必要なのだが、スーナの森出身者は妖精と親和性が高いのかもしれない。
作中では一旦マーリヤが特異体質であると説明されているが、スーナ森出身者が全員特異体質である可能性もある。
もしそうならスーアの森が焼かれた理由も説明がつく。ただしスーアの民が全員殺されたのかは作中ではまだ不明だ。
フェアリーゴーン1話の考察|人型の妖精は特異体質者だけか?
フリーはヴェロニカの妖精を見て「こんなやつ見たことねぇ…」と言っていた。
しかしフリーは戦場で多くの妖精兵を見てきたはずで、この発言には違和感を感じる。
もしかするとフリーの発言とは「人の形をした妖精は珍しい」ということを示唆しているのかもしれない。
妖精兵を作るには通常、妖精原体を動物に憑依させ妖精器官を人間へ移植するというプロセスが取られる。
このプロセスから想像できるのは、人が使役する妖精も妖精成体の時と同じ獣のような姿になるだろうということだ。
その証拠にフリーの妖精もオオカミのような姿をしている。
一方でヴェロニカの妖精は人の形に近く、動物から妖精器官を移植していない可能性がある。
また動物を介さずに妖精原体を直に取り込んだマーリヤの妖精も人の姿を模している。
もしかするとスーナの森の出身者は全員、直に妖精原体を取り込める特異体質者という設定なのかもしれない。
もしそうであればレイがスーナを危険視し、先に殲滅したというのも納得がいくだろう。
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