シリウスの匣について思案するユーリィ(6話より引用)
(C) Project SIRIUS/「天狼 Sirius the Jaeger」製作委員会
百虎党のリーダー百瀬を
あっさりと真っ二つにした
カーシュナーの人型兵器は
ミハイルによって駆逐される。
自身が作らせた人型兵器を
あっさりと捨てるカーシュナー。
そこにヴァンパイアの王子エフグラフから
「日本にはシリウスの匣(はこ)は無い」
という連絡が入る。
生きる方法
兄ミハイルが
ヴァンパイアになっていたことを知り、
狩人として兄を殺すことができるのか
悩むユーリィ。
そんなユーリィに
教授はストレートに
「狩人をやめるか?」
と問いかける。
復讐しか生きる方法を知らないユーリィは
教授の核心をつく質問に動揺を隠せない。
しかし教授は
「復讐の方法」と
「生きる方法」は違うと説く。
ユーリィにとって
生きる方法のヒントは
これまでもいくつか登場した。
一つは花や植物との触れ合い。
もう一つは子供達との触れ合いである。
ユーリィはこの二つには
常に心を開き
対話することが可能だった。
おそらく植物と子供に共通する「純粋さ」と
ユーリィのもつ「自然の力」に
共通するものがあるのだろう。
案外、最終話で
ユーリィは幼稚園の先生に
なっていたりしないだろうか。
→【ユーリィは日本人⁉︎】
シリウスの匣と生死
シリウスの匣に関する
新たな情報が明らかになった。
それは
匣によって生かすことも殺すこともできる
という情報だ。
→【シリウスの匣は兵器⁉︎】
しかしこの文章には
主語と目的語がない。
何が何を生かすことも
殺すこともできるのか。
エフグラフが
匣を狙っていることを考えれば
ヴァンパイアが人間を
生かすことも殺すこともできる
ということなのか。
もしくはもっと広く、
匣というのは
万物の生死をつかさどる
象徴なのか。
例えば地球上に存在する
生命の源になるもの。
それをコントロールする存在
のようなものとは考えられる。
実際シリウスとは
古代エジプトの神話では
豊穣の女神を示し、
洪水などを起こして
大地に恵みを与えたという。
シリウスの匣は
地球に大規模な生命の転換を
与えるものなのかもしれない。
洪水(=死)を与えること
そして豊穣な大地(=生)を
新しく与えること、
どちらも可能にする装置とも考えられる。
まとめ
迷いながらも進むユーリィ。
唯一の希望は
匣によって兄を救うこと。
しかし匣の細かい内容は
まだ物語の中では不明のままだ。
シリウスの匣は
ヴァンパイアになってしまった
兄ミハイルをも救うのだろうか。