アニメ「彼方のアストラ」11話は、アバンからのオープニング入りという通常の流れでスタートします。
シャルスの語る「僕は石の柱、石の森の中で育った」というのは王政地区の城内のことでしょうか。
王の器として育てられたシャルス。「幸せとは?」「人間は変われるのか?」というテーマで11話は進行します。
しかし11話の伏線回収の鮮やかさ、原作を活かしきった素晴らしい映像作品にただただ感服しました。
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彼方のアストラ11話Aパート|シャルスの正体は王のクローン
11話のAパートはシャルスの過去回想がメイン。ついにアリエスの正体がビクシア王の娘のクローンだと明らかになります。
シャルスの鬼気迫る表情や演技が最高
11話のAパートでは、追い詰められたシャルスが自らの生い立ちについて語ります。シャルスはビクシア王のクローンだったのです。
自らの正体をやや自嘲気味に、しかしやや興奮気味に暴露するシャルス。声優の島崎信長さんの演技が素晴らしかったという他ないでしょう。
また11話のテーマとして「幸せとは何か?」というものがありました。もし仮に「幸せとは自分の心が決めるものだ」として、自爆テロで神のために死ぬ人の幸せは、幸せと呼んでいいのか?
それを「呼べない」と言うのは簡単ですが、しかしそれは「幸せは自分の心が決めるもの」という前提を揺るがせにする思想でもあります。
ケイ
アリエス(ARIES)の意味はセイラ(SEIRA)を逆から読んだもの
アリエスが王の娘セイラのクローンだと判明するシーンは分かっていても鳥肌が立ちましたね。アニメだと劇伴と声優さんの演技があいまって漫画よりもゾクゾク感がでます。
またセイラ登場からセイラ暗殺までの作画がちょっと良すぎではないですか?作画監督でキャラデザインも務める黒澤桂子さんのご尽力でしょうか。
黒澤桂子さんは東映では有名な看板アニメーターでしたが、ここに来てより上流の作画監督などをされているようです。
彼方のアストラ11話Bパート|実質的な最終回のような展開に涙
11話のBパートはなんだか最終回のような展開です。カナタはシャルスを止めるため自らの右腕を失います。
これまでの旅の全てが伏線になっていた
11話のBパートでは「王の器」として育てられたシャルスをメンバー全員で説得する展開に。
カナタの「アリエスはアリエスだ!セイラじゃねぇこのバカ!や「王とかうるせぇよ!悲しんでんのは自分だろ!」には心揺さぶられましたね。
ただ個人的には
ウルガーの「一緒に帰るぞシャルス!」が一番泣いた。
シャルスとはあんまり口もきいてなかったウルガーが、シャルスのこともきちんと仲間だと認めていたのです。
親も遺伝も関係無い!と言うキトリーは親から愛されなかった呪縛から本当の意味で開放されたように感じますし、
ユンファが「あなたも変われる!」とシャルスを説得するシーンはなるほど、このためにユンファに結構な尺をとっていたのかと納得させられます。
11話のラストではアリエスが「いつだって友人のためにまっすぐ走るカナタ」の姿を思い出します。
ギャグとして描かれていた1話のアルティメットダイブボムや、アニメ1話のオリジナルシーンなども全て伏線だったのです。
シャルスの出したワームホールで右腕を失ったカナタ。右腕の代償は大きいですがシャルスの心を動かせたようです・・・
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