(C) むらさきゆきや・講談社/異世界魔王製作委員会
主人公の坂本拓真は
ネットゲームの世界では
魔王と称されるほど
無敵の存在であったが、
現実世界では
まともに人と話すこともできない
ネトゲ廃人である。
ある日、拓真が目を覚ますと
自らがプレイしている
ゲームの中だった。
そして隣には
美少女が二人眠っていた。
原作むらさきゆきや先生、
異世界ファンタジーラブコメ小説の
アニメ化作品を解説する。
定番ネタの安定感
厨二感のあるタイトルとは裏腹に
観ていて心地のいい安定感のある作品である。
定番のような使い古された
童貞ネタがたびたび登場するが
解説者的な視点と見事なリズムで
笑いに変換させているのが気持ち良い。
主人公の異世界魔王が
現実世界から来たゲーマーのため、
ゲームをプレイしているような解説の視点と
純粋に目の前で起きている事件に翻弄される
二重の視点があるのも新鮮だ。
またヒロインである巨乳のエルフと
ツンデレ気味の猫耳ムスメは
まだまだ破壊力のあるコンテンツだと
再確認させてくれる。
坂本拓真(ディアヴロ)はなぜゲームの中に入ってしまったのか?
主人公はどうして
この世界に迷い込んでしまったのか?
一応の設定としては
主人公は美少女たちに召喚された、
ということになっている。
つまりゲームの中に
なんらかの力で引き込まれた
ということだ。
ただそのようなことが
どうしてヒロインの二人にできたのかは謎である。
また今後ディアヴロ扮する拓真が
現実世界に戻るためにはどうすればいいのか?
というような展開もありそうだ。
→【隷従の首輪の解除方法⁉︎】
どうすればゲームクリアになるのか?
第一話のタイトル「魔王演技」とは
つまり魔王を演技(ロールプレイする)
ということだった。
まさにゲームの世界である。
しかしこのゲームは
どうやすれば終わる(クリア)
になるのだろうか?
第一話にあったレムの「告白」からすると、
レムのなかに眠る魔王クレブスクルムを
倒さなければゲームは終わらず
主人公は現実に戻れない
という展開になる可能性も高そうだ。
またこの展開はもしかすると
レムを犠牲にしないと
魔王を倒せないという
後半の伏線なのかもしれない。
→【注意!最終回のネタバレ】
まとめ
主人公のディアヴロが
最初から圧倒的に強いため
戦闘はほとんどコメディのようになっている。
今後は拓真と同じように
現実世界から召喚された
レベルの高いプレイヤーが現れ戦う
という展開もありえるかもしれない。
本作はアニメの作画がしっかりしているため
キャラクターたちが可愛いところも見どころだ。
また物語にプレイヤーの視点を持ち込み
ボケとツッコミで視聴者を飽きさせない工夫も良い。
ただのおっぱいアニメではなく
完成度の高いファンタジーラブコメとして
今後に期待したい。