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アニメ『色づく世界の明日から』12話ネタバレ感想&考察!光る光る、瞳美と唯翔のもどかしさが光る

瞳美と唯翔は
夜の公園のベンチで
黙って二人だけの時間を過ごします。

唯翔は「また消えるの心配だから」と
瞳美の手を取り、瞳美も「帰りたくない」
と言って唯翔の手を握り返します。

「もしも私が魔法使いじゃなかったら、
こんなことには…」と自分を否定する瞳美に
「瞳美が魔法使いで良かったよ」
と笑顔で肯定する唯翔。

翌朝、自らが未来に来た意味を
改めて自身に問う瞳美は
いつになく誇らしげで
満ち足りた表情をしていました。

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メンバーの成長が頼もしい文化祭初日

© 色づく世界の明日から製作委員会

瞳美が想いを新たにし
朝の光に包まれたあと、
いつものオープニング
「17才」が流れます。

サビではこんな歌詞が
歌われています。

新しい季節と誰かのサイン
見逃さないように僕らは走る
遠くても遠くても
それは祈りのように
輝きを探してる
雨上がり虹がかかるよ

改めて思えばこの歌詞の中の
「遠くても 遠くても」は
別れてしまう瞳美と唯翔の
物理的な距離のことを
表していたんでしょうか。

だとすれば最後は二人に
どんな虹がかかるのか
楽しみですね。

さて物語は
文化祭のパートに入ります。

メンバーに心配をかけた
瞳美も元気に復活し
魔法写真部のメンバーも
それぞれに奮闘。

唯翔はらしくない大きな声で
「あなたも絵の世界に旅してみませんか?」
と客引きをしたり、あさぎは殻を破り
ポストカードの販売に挑みます。

胡桃の個性的な作品は
姉へのコンプレックスを
少しだけ乗り越えつつある
兆しのようにも感じ取れます。

唯翔はこの展示で
誰かのために絵を書くことという
新たなモチベーションを獲得。
それも、唯翔が絵の中で出会った
幼い瞳美がきっかけのようです。

もしかすると唯翔は未来では
10話での幼い瞳美との体験をベースに、
心に傷を追った子どもたちに向けて
絵本作家になるのかもしれません。

瞳美が8話で言っていた
「以前色が見えた絵本がある」
という伏線に繋がっている
可能性がありますね。

一日目の文化祭が大成功に終わった夜
唯翔は自分にしかできないことを考え
筆を取ります。

新しい絵を書き始めたようですが
この絵が何なのかはまだ不明。
最終回への伏線でしょう。

お化け屋敷が切ない文化祭二日目

© 色づく世界の明日から製作委員会

二日目の文化祭も
魔法写真美術部は大盛況。

あさぎは唯翔と瞳美に
二人だけの時間を過ごしてほしい
と部長の将に提案します。

将の気持ちを気遣いながらも
瞳美と唯翔の気持ちを考えて
積極的に動くあさぎはとても
大人になった印象です。

唯翔と瞳美を送り出した
あさぎと胡桃は部室の前で
こんな会話をします。

「誰かが見ててくれたこと
誰かが好きって言ってくれたこと
そういう思い出は宝物みたいに
辛い時の自分を支えてくれる」

このアニメの根幹のような
メッセージですね。

そんな会話を琥珀たちがしている時
唯翔と瞳美はお化け屋敷へ。

お化け屋敷で瞳美の手を握る唯翔。
瞳美は心の中で
「出会ったときから大切な人だったこと」
を唯翔に伝えたいと思います。

しかしお化け屋敷の時間は
高校生の二人にはあまりに早く
あっという間に明るい現実の世界へ。

© 色づく世界の明日から製作委員会

名残惜しそうな指先が
言葉にできない二人の心理を
描写しているように思います。

幸せな瞬間を噛み締めた瞳美は
「教室に戻らないと」と唯翔に伝えます。
もう少し二人でいることもできるはずなのに。

唯翔はこの時、
口を開いて何かを言いかけますが
悔しそうに言葉を飲み込みます。

二人が本当に交わすべき言葉、
伝えあうべき想いが最終回で
表現されると良いですよね。

後夜祭で瞳美と琥珀は
魔法で花火を打ち上げます。

魔法写真美術部のメンバーで
花火が見れることに心から幸せを
感じた瞳美の目からは涙があふれ
そして一時的に花火の色を
見られるようになります。

瞳美「嬉しくて温かい懐かしい気持ち。
小さいころに母と見た花火よりも
ずっとずっと綺麗。」

瞳美の色覚復活のポイントは
「心から幸せを感じること」
なのかもしれません。

懐かしい気持ちというのは、
母との思い出が瞳美の幸せの
原体験になっている証拠ですが、
今回の幸せはその時を超える物
だったようです。

過去の思い出の反芻ではなく
自分で作った幸せが、母の喪失で
固くなった心を解いていったような
そんな風にもとれるシーンでした。

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12話の感想まとめ

© 色づく世界の明日から製作委員会

打ち上げ花火はこの物語の象徴として
しばしば重要なタイミングで登場します。

花火なんて所詮は火薬の爆発ですが
それを誰とどんな風に見るかで
人の心を温め幸せな気持ちにしてくれる
そんな事が伝わってくる12話でした。

「光る光る、この一日が光る」

冒頭の朝日を見つめる瞳美、
魔法写真美術日のメンバーの人間的な成長、
夜空の打ち上げ花火と幸せな時間、
それぞれのシーンが組み合わさって
12話のタイトルが表現されていました。

そして詩的で心踊るこのタイトルのせいもあり
管理人は12話がラストだと思い込んでいました…

視聴後に「え、あれ?まだあるの?」
状態になった管理人です。笑

次回の放送が今度こそ最終回、
正座して放送を待ちたいと思います。

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ケイ

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